こんにちは、やなです。今回は次の疑問に答えます。
- 結局、自己分析ってどうなればゴールなの?
- 今やっている自己分析が正しいのかわからない..
僕の簡単なプロフィールです。
筆者の経歴
脳死で大企業に新卒入社して、無事働き方に悩む。悩める人な現状を変えるために副業でブログを開始。結果、月5万円程度稼げたことがきっかけで未経験でマーケターに転職。現在、転職して3年。本業に加えて、2社さんのマーケティング支援に業務委託として従事。まあまあ自分らしさを取り戻す。
また、僕は上記の経験の中で、50万円近くを自己分析のセミナーやサービスに費しながら、意思決定を行ってきました。
その経験から思う「正しい自己分析」について定義し、解説していきたいと思います。
目次
自己分析の再定義
自己分析の目的
まず、皆さんが自己分析をしたくなる目的について整理していきます。以下に例を示します。
- 就活で自分のことを話す必要がある
- 転職活動の軸を定める上で必要
- 今の仕事や生活が自分に合っているか見つめ直したい
上記のように「キャリアや人生の選択」の際に自己分析は必要になるし、するべきだという風潮がありますね。ここに出ているような目的を大きく「より良い人生にしたい」という内容にまとまるのかなと思っています。
なので、この記事で解説する正しい自己分析も「自分の人生をより良くする」を目的としたものとして定義して話を進めていきたいと思います。
自己分析の種類
自己分析には2つの種類があります。
- 自己理解のための自己分析
- 就活・転職のための自己分析
前者はありのままの自分がどんな人なのかを理解するための方法で、後者は職務経歴書や履歴書を書く上で、希望企業に対して示せる経験や資質があるかを理解するための方法であると分類できます。
多くの方が経験した「自己分析」は後者だと思います。その結果、どうでしょうか?皆さんは自分らしく毎日生きれているでしょうか?
僕は「No」でした。特に前職の大企業では1年目にはもらい過ぎるくらいのボーナスをいただき、暮らすことには全く問題がなかったです。でも、心はいつも言いようもなく苦しくて、自分らしいとは全く言えない状況でした。
この理由は今は明確で「自己理解のための自己分析」をせず、「就活・転職のための自己分析」で職業選択をしたことが理由です。
自己理解のための自己分析
結論「自己理解のための自己分析」がとても重要です。
理由は「就活・転職のための自己分析」だけだと間違った自己理解をしてしまう可能性が高いからです。
例えば「就活・転職のための自己分析」だと、「自由に何かを作るのが好き」という「ありのままの自分」を持っている人なのに、その「自己」を理解せず、世間の目を気にして、安定重視の大企業で「定常業務・ルールが多い仕事」に就く選択をする可能性が高まります。そうすると、その仕事には全く「自由に何かを作る」要素はないので、苦しくなってくると思います。
上記の例はまさに私の過去です。今でもあの頃を思い出すと嫌な感覚が思い出されます。だから、まずは「ありのままの自分」を正しく分析することが必要になります。
「自己分析」は「自己理解」の一部
ここまでの話、そして上記の図から「自己分析」は「自己理解」をするためのステップの1つであることが分かります。
なので、決して自己分析の目的を「希望の就職先に入社する」というとても狭く、近視眼的な考え方に寄らないで欲しいです。
その考え方が「間違った自己分析」、そして「間違った自己理解」を生む原因になってしまうので。また、自己分析の先にある「自己理解」とは「ありのままの自分を理解し、自分らしい人生を作る」サイクルであると定義することができると考えています。
そして、それこそが皆さんが行うべき自己分析であり、自己理解と言えます。なので、次の章ではその部分について詳しく書いていきます。
自分らしく生きるための「正しい自己理解・自己分析」の方法
STEP1:自分史を作り、真摯に向き合う
まず、最初のステップが「ありのままの自分」の理解です。
方法は「生まれてから今までの自分史」を作るのがおすすめです。それによって、感情・環境が大きく動いた出来事を振り返り、今までの人生を俯瞰してみます。
その上で、特にポジティブな状態、そしてネガティブな状態の時の出来事を掘り起こして、そのときに何が起きて、また何をしたから、その状況が作られたのかを振り返ってみます。
このときに注意が必要なのは「素直に振り返り」をすることです。
理由はこの振り返りで、見栄やそのときの感情に支配され、事実とは違う解釈をしてしまうと、この後の工程に悪い影響を及ぼします。
例えば、いじめというネガティブな過去があるのにそこを見つめるのが嫌という理由から、見逃してしまうと重要なヒントを見落とし、間違った自己を理解してしまう可能性がありますよね。注意です。
また、単純に自分史だけを振り返ると事実だけがピックアップされる可能性もあります。あくまで自己分析は自己を理解し、「自分らしさのヒント」に繋がる示唆を得ることが大切です。
なので、この事実を「ヒント」に変える必要があります。
その方法は自分の内面を理解するための「重要な質問」を考えることです。今回はその質問を以下に示しますので、このステップにいる人は、ぜひ答えてみてください。
重要な質問
- 尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは誰ですか?また、どんなポイントを尊敬していますか?
- 幼い頃や思春期にあった、今の自分に一番大きな影響を与えている出来事や経験はなんですか?それらが自分の価値観にどう影響を与えましたか?
- 自分の子供を育てたり、他人に助言するときに一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動ですか?
- どんなことをしているときに楽しさややりがい、もしくは達成感を感じますか?
- 一緒に仕事をしやすい人はどんな人ですか?逆に苦手な人はどんな人ですか?
自分史を見ながら、事実をベースに上記の質問に答えていくことで、自分の輪郭が見えてくると思います。最終、この仮説をどうまとめていくかが重要です。その方法を次の章で解説していきます。
補足:自己分析ツールについて
ここで簡単に自己分析ツールについて触れておきます。
結論、私は全ての自己分析ツールは「正しい自己理解」が前提になっていると考えています。結局、どんな優秀なツールの質問に答えるとしても、答えを決めるのは自分です。
なので、そのツールを使う時に、間違った自己理解が行われていると、間違った診断結果が出る確率が高いです。
例えば、本当は「自由に何かを作るのが好き」な自分をもった人が、安定だから大企業に入りたいという間違った自己理解で自己分析ツールを使うと、本来の自分で回答する部分と間違った自己理解で回答する部分が混じり合って、間違った診断結果が出るなんてざらじゃないかと思います。
また、私としても自己分析ツールを否定しているわけではありません。これが前提にある上で、使う分には自分のある一面を捉えることができるの、自己理解の助けになると思います。
なので、そのポイントをしっかり理解して、使用するのをおすすめします。
STEP2:在りたい自分を設定し、その話を他人にしてみる。
STEP1を終えると、ぼんやりとした自分の輪郭が見えてくると思います。その上で、自己理解を深めるためには「在りたい自分」を設定して行動してみることが大切です。
じゃあ「在りたい自分」ってどのようにして設定するのでしょうか?そのヒントになるのが「人生の輪」というワークです。
こちらは色んな使い方はありますが、僕はこの人生の輪にある8つの観点、それぞれ「3年後の在りたい姿」を設定してみることをおすすめしています。設定の仕方は「定性と定量」合わせて置くことが大切です。
例えば、仕事の項目であれば「キャリア事業を営みながら、3社の自分の価値観と合う会社のマーケティング支援を行っている」です。
これは実際に私が設定している内容になります。
また、重要な観点として、この内容に自分がワクワクできる、何か今までにないパワーみたいなものが心に蓄えられてる状態になっているかを確認してください。それがあなたの「在りたい自分」に近いものです。
また、前提この内容は一回やったからって、納得感があるものを作れるわけではありません。STEP3で話しますが、何度も更新されていく前提です。
だから、まずは「ありのままの自分」に素直に「在りたい自分」を設定して見てほしいです。また、ここで「ロールモデル」という考え方がヒントになる場合があります。ますので、このステップにいる人は、ぜひ答えてみてください。
ロールモデルとは
- こんな人になりたい
- あの先輩みたいになりたい
- あの社長のように生きてみたい
この感情が「在りたい自分」のヒントになるのは間違いないです。ただ、そのリスクもこれを読んでいる人には理解して欲しいです。
「ロールモデル」というのは「尊敬」もっと言うと「羨ましさ」に近い感情です。なので、間違った「在りたい自分」を設定するヒントを与える可能性があります。
例えば「会社員をしていて自由がないように感じるから、自由そうなフリーランスの〇〇さんみたいになりたい」というものです。
これは「現状の辛さ」から、それを感じていないように見える人や職業を羨ましく思っている状態です。ただ「羨ましい」だけで「ありのままの自分」に根差しているわけではないことがほとんどなので、注意して欲しいです。
また、この感情は現状が辛い状況にあるほど起きやすい傾向にあるので、自己分析をする時は少しでも余裕のある3連休や長期休みを利用することをおすすめします。
また、ある程度ここまでで「在りたい自分」を設定したら、親や信用できる友人に、その話をしてみてください。少し恥ずかしいかもしれませんが、とても意味のある時間になると思います。そう考える理由は2点です。
- 自分が話をしていてワクワクするかが分かる
- 他の人の目線での意見がもらえ、認知の歪みが解消する
1に関しては、シンプルにその話を楽しく・ワクワクしながら話せることが自分がその在りたい自分に近づく上で、とても大切です。これがないと、実際に行動に移したときにすぐにバテてしまうかと思います。
2は「他己分析」の役割になります。自分が設定した「在りたい自分」が他人から見ても「あ〜君らしいね!」と思えるのはとても大切です。なぜなら、先ほどのロールモデルの話と同じで間違った「在りたい自分」を設定していると、他人は納得しないと思います。
それはどこかで自分に対する認知が歪んでいて、間違った「在りたい自分」を設定している可能性があります。なので、この段階で客観的な意見をもらい、微調整をすることがとても重要になります。
STEP3:行動して、振り返る。
在りたい姿を設定したら、それに向かって行動してみて欲しいです。
ただ、その際に「3年後の在りたい姿」は、かなり遠い将来のことで踏み出せるステップにないことがほとんどです。
なので、まずは「6ヶ月の在りたい姿」を「3年後の在りたい姿」を見据えて、同じように設定してみてください。3年後よりは、直近の目線でアクショナブルに変えることがポイントです。
そして、アクショナブルな設定ができたら、いよいよ小さな一歩を踏み出して見てください。まずは2〜3週間、そのゴールに向かって行動しましょう。その過程を楽しみ、自分がどのように考え、感じるかをきちんと認識し、必要であれば都度メモを取って欲しいです。
そして、一度行動してみてから、必振り返りの時間を設けてください。特に下記の3点を意識して、振り返ると良いと思います。
振り返りのポイント
- 本当に自分がワクワクして行動できているか
- 心は穏やかになっているか、
- 無理なアクションになっていないか
このように「ありのままの自分の理解→在りたい姿の設定→行動・振り返り」を繰り返すことで、僕達は少しずつ自分への理解が深まってきます。
例えば、行動してみたら全然「在りたい姿」じゃなかったというのもザラだし、新たにこんな強みがあることに気づいた!と思うこともあります。
なので、できるだけ、このサイクルを自分で回し続けることが、本当に自己を理解し、本当の意味で「自分らしく生きる」が理解できてくると思います。
最後に:間違った自己理解は結構つらい
僕は過去に正しく自己理解・自己分析ができていなかったことで「大企業就職」というありのままの自分でいられない状況を自分で作ってしまいました。
そして、社会人初期の3年間という時間を、自分に向き合って、ようやく転職を決意して、ようやく人生を「自分らしい方向」に向かって、進んでいくことができています。
もちろん、その3年間が無駄だったという思いはありません。でも「もう少し早く出来ていたら..」と後悔しています。だから、この記事を読んでくれている人が昔の僕と同じ状態にいるなら、今すぐ行動をして、自分を見つめ直して欲しいです。
というわけで以上です。読んでいただきありがとうございました!