人を近くに感じる。
クリスマスが近付く12月23日〜24日で新潟県糸魚川市にお邪魔しました。
観光地としておすすめしたいとは言えませんが、旅の本当の価値を感じられる素敵な場所でした。
美味い店には人が集まる
初日の夜は友人の紹介で「すし活」というお店に行った。
いわゆる「良い寿司屋」という感じで、若干緊張。
出てくるネタはどれも想像の100倍美味しくて、特に白子のお寿司は最高。写真を撮る雰囲気じゃなかったので、店舗の外観写真。
かなり早めにお店に入ったが、続々とお客さんが来て、18時半には満席になっていた。
当たり前のことだけど「美味しい店」には人が集まる。
そこにはビジネスの本質があるし、広告戦略を凌駕するものがあると改めて思う。
資本主義と後継ぎ
キターレという市の施設で、ひたすら自分と向き合った。
キターレは席代無料で、wifiも暖房も飲み物もお菓子も付いていて、経営が不安になったが、どうやら市が運営しているみたいで安心。
施設の中に糸魚川市の人口推移が書いてあり、2020年と2040年を比較すると20年で約10,000人の人口が減少する事実を知った。
成長が止まっているように見える街並み。
そこには資本主義、成長しなければならないという欲や熱意は存在していないように見える。
初日のお昼に入ったお店。
「いらっしゃいませ!何にします?メニューは4つしかないけどね!」
80代くらいのおじいさんが元気で温かい挨拶で出迎えてくれた。料理を作ってくれるのは50代くらいの息子さん。
「今日は1人入ったからおしまいかな」
息子さんが僕に1,800円の刺身定食を渡した後、言った。
おじいさんイチオシの刺身定食は本当に美味しかった。
不便だから分かる人の温かさ
お世話になった宿は「ゆとり館」さん。
ご夫婦・お子さん・おっきな犬で切り盛りされている。
僕が泊まった日にはオーナーさんの友人家族が来ていて、子どもたちが元気に走り回っていた。
翌朝、自然の美味しさしか入っていない朝ごはんを食べて、新幹線駅がある「糸魚川駅」に行くバスを探していた。
昨日の夜使ったタクシー代が6,000円近くになった恐怖から、帰りは絶対バスを使うことを決めていた。
血眼に探していると、授業員の方がオーナーさんにベストな行き方を聞いてくれると言ってくれたので、神に祈るようにお願い。
オーナーさんに糸魚川に戻る理由を話していると「行き先一緒じゃない?」と30代後半くらいのおじさんにオーナーさんが声をかける。
「乗っけていくよ!」
おじさんが気前よく言ってくれて、糸魚川まで乗せてもらえることに。
まさにあるあるな旅の出会い。
だけど、これほど「人の温かさ・優しさ」を感じることはない。言葉では感謝しきれない。
おじさんはオーナーさん達の友人で奥さん、お子さん3人で「ゆとり館」に遊びに来ていて「友人のカフェで出すプリン」を予約していた。
偶然は重なる。
地方で頑張る友人
おじさん家族に糸魚川のこと、元々は神奈川で働いていてUターンで糸魚川にいること、奥さんは神奈川出身なこと、僕と同郷の人がコワーキングスペースを糸魚川でやっていること。
色々なお話を聞かせてもらいながら、目的地へ。
友人の今野さんは「COWRITE COFFEE」という「みんなで作る、珈琲屋」をコンセプトにやっている。今日はクリスマスイベントでキターレでお店を出している。写真はクリスマス特製プリン。
クリスマスツリーにはコーヒーの無料チケット。
今日、来店された方は「クリスマスの飾り付け」をする代わりに「チケット」が貰える仕組み(発案はぼくです←重要..笑)
おじさん家族も飾り付けに積極的に取り組んでくれた、そこには僕がこの企画を提案した時に描いていた「幸せな家族の様子」があった。
「みんなで作る」を少しでも感じ取ってもらえていたら嬉しい。
自分の強みや才能の正しい使い方を感じられたとても良い瞬間だった。
まとめ
まさに「旅」を感じた最高の2日間だった。
正直、僕は観光地には興味がないし、もっと言うと美味しいものもそこまで興味がない。
でも、そこにある「人生や生活」にはとても興味があって、そこをより良くしたいという気持ちがあることを再認識できた。
自分の命の使う場所の輪郭がまた少し深まった気がする。また、明日も頑張りましょう。