「TOEIC700点を取れたけど、なかなか800点まで到達しない」という人って多いかなと思います。
そんな疑問にこの記事ではTOEIC930点を持つ筆者が、TOEIC700点から800点に伸ばす上での勉強法についてまとめていきます。
結論、大切なことはTOEICの本番を意識したトレーニングと並行した基礎学習になります。
TOEIC800点ではTOEICへの慣れとしっかりとした英語の基礎が求められます。なかなか700点から点数が上がらない人はこのどちかが抜けている可能性が高いです。
逆に言えばこの両者をきちんと抑えた英語勉強ができていれば成果はついてくるので、頑張って勉強していきましょう。
目次
TOEIC700点から800点に上げるための勉強法
TOEIC700点から800点に上げるために必要な勉強法は以下の3つです。
- TOEIC本番での戦略を立てる
- 問題量をこなす
- 並行した基礎学習
この3つの勉強法でTOEICへの慣れと英語の基礎力を上げていきます。では以下よりそれぞれ詳細を説明していきます。
TOEIC本番の戦略を立てる
TOEIC本番の戦略を立てる上で重要なのが以下の3点です。
- 解答スケジュールを決める
- 解答のコツを覚える
- 苦手な問題を意識する
この3つを意識した方が良い理由について、それぞれ深掘りしていきます。
解答スケジュールを決める
まず、解答スケジュールを決める理由は問題の取捨選択ができるようになるからです。ある程度自分の中で各パートに当てる時間を考えておくことで、問題への諦めがつきやすくなります。
その結果、難しい問題に悩み過ぎて簡単な問題を時間がなくて取りこぼす可能性を減らすことができるので、重要なポイントになります。
参考程度に私が意識している解答スケジュールを以下に示します。
一般的な解答スケジュール
- PART5:10分
- PART6:8分
- PART7:57分
これは私はこう解いているという例でしかないので、自分がやりやすい解答スケジュールは自分で問題演習をしながら体に覚えさせていくことが大切になるので、ぜひやってみて下さい。
解答のコツを覚える
解答のコツを覚える理由はシンプルに解答時間を短縮することができるからです。
実際に私が実践しているのは以下の2点になります。
解答のコツ
- マークシートの仕方
- 問題文の読み方
問題文の読み方をTOEIC PART3または4を例に考えてみます。
TOEIC PART3または4は大問1つに対して問いが各3問という問題形式です。一般的には英文を聞いてから、問題文を読むという解答スタイルになるかと思います。
しかし、私の場合はまず問題文を先読みすることを心がけています。
そうすることで英文を聞く前になんとなくの英文の内容や問いのポイントを掴みやすくなります。
もちろん、時間の関係上全ての問題に先読みができるわけではありませんが、できる限りやることで解答できる問題の範囲も広がります。
このようなTOEICに関する解答の裏技的なものを紹介しているのが下にリンクで示している「直前の技術」という参考書です。
TOEICに真面目に取り組んでいる多くの人がこの本を読んでいると思うので、まだ読んでいないという方はまず一読して、私が紹介した以外のテクニックも使えるものは取り入れることでより効率的なスコアアップが目指してみて下さい。
苦手な問題を意識する
苦手な問題を意識するべき理由は本番中の焦りを軽減できるからです。
例えば事前に「メール形式の問題が苦手...」ということが意識できていると、本番でその問題に出会っても悩んで集中力を切らすことなく、その問題を飛ばして次の問題に行くことができます。
TOEICは本当に時間との勝負なので自分の苦手な問題に時間を使ってしまうのはもったいないです。
なので、勉強している中で苦手だなと思うものがあればしっかり意識してメモなどを取るようにしておきましょう。
問題量をこなす
問題量を一定数こなすのはTOEICでこれからもっと高得点を目指していくなら必須の課題です。理由は大きく2個あります。
- TOEIC形式の問題への慣れ
- 本質的な英語力のアップ
TOEIC形式の問題への慣れは皆さん想像がつくかと思います。TOEICも試験なので、きちんと過去問を解いてその形式に慣れておくのは当たり前かと思います。
ここで強調したいのは、TOEIC形式の問題を使ってきちんと本質的な英語力を上げる工夫をするということです。
多くの人がTOEIC公式問題集をなんとなく解いて終わりにしてしまっているように感じます。これではテストへの慣れは作れるかもしれませんが、本質的な英語力アップには繋がりません。
せっかく大変な思いをして長い過去問を解くなら、吸収すべき部分は全て吸収するべきです。以下の記事で精選問題集というTOEICの過去問形式の問題集を使ってきちんと英語力を上げるための勉強法をまとめているので、ぜひそちらも参考にしてみて下さい。
関連記事:6ヶ月でTOEIC800点から900点に上げた時の勉強法まとめ
並行した基礎学習
TOEIC対策だけでなく、きちんと基礎学習も行っていきましょう。TOEIC800点を取るためにはしっかりとした英語の土台が必要になります。
実際に私が行っていた基礎学習は以下の通りになります。
- 単語
- 文法
- シャドーイング
- 音読
これの具体的な勉強法に関しては以下の記事で網羅的に解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事:社会人に最適な勉強法まとめ【TOEIC700点越えの社会人が解説】
TOEIC700点から800点に上げるために必要な勉強時間
上の表はTOEICのスコアアップに必要な時間を統計的にまとめた表になります。
これを参考にすると、TOEIC700点から800点まで上げるのに必要な時間は275時間になることがわかります。
また、実際に私が実際にかかった時間は160時間でだいたい2ヶ月になります。なので、だいたい1日約2.7時間程度勉強していていますね。
比較すると、私の実際の勉強時間と統計的な時間に100時間ほどの解離があります。
なので、一概にこの表が全てということはできませんが、それでも最低160時間、最高275時間の勉強時間が必要なことは分かります。
暫定的にこの表を使って必要な勉強時間を推定するのは悪くない判断かなと思います。
TOEIC800点の価値
最後に皆さんのTOEICへのモチベーションアップのためにTOEIC800点の価値を解説します。
ここでTOEIC公式の発表データを参照すると、その中でのTOEIC800点の割合は、全TOEIC受験者層の上位15%になります。
また、就職や転職のシーンでTOEIC800点を要求している企業には以下のようなところがあります。
TOEIC800点が条件の企業
- 野村ホールディングス(グローバル採用)
- 日本IBM
- 楽天
このことを考えるとTOEIC800点の価値ってかなり大きいと改めて思います。
また、TOEIC勉強はやるべきことをきちんとやるだけで結果として返ってきます。仕事で成果を出すよりはるかにコスパ良くキャリアの幅を広げることができます。
私自身もTOEIC800点を超えたことで、現在の会社に転職することができました。なので、ぜひ皆さんもコスパ良くキャリアを広げる手段としてTOEICを頑張ってみて下さい。
きっと良い結果が待っています。
では今回は以上となります。読んでいただきありがとうございました。
合わせて読みたい
関連記事:TOEICを勉強する意味なんてあるの?【少し人生変わった】